昨今では、過労死や長時間労働などブラック企業が社会的にも問題視されるようになって、厚生労働省も労働基準法に違反する企業の会社名をブラック企業リストとして公開しています。
ブラック企業リストには、誰もが知っているような有名企業も数多く含まれていて、その会社で働く安全性とネームバリューは必ずしも比例しないことを物語っているのがよくわかります。
これから就職や転職を考えているのであれば、被害を避けるためにもブラック企業リストに掲載されているような会社は最低限、把握しておくとよいでしょう。
あらかじめどこの会社がブラック企業なのかを知ってさえいれば、事前に被害を回避することにもつながりますからね。
ブラック企業リストについては、厚生労働省のホームページを確認すればわかると思いますが、ここではそれだけでなくブラック企業リストを活用するうえでチェックしておくと便利な情報をお伝えします。
ブラック企業についての情報を調べたいときは、このページに掲載してあるリンク先を参考にしてみてください。
厚生労働省が公開しているブラック企業リスト
冒頭でも触れたとおり、過労死ゼロを狙いとして、厚生労働省は長時間労働や過労死など労働基準関係法に抵触する企業を名指しでブラック企業リストに掲載しています。
ブラック企業リストは定期的に更新されます。
厚生労働省のホームページが結構わかり難いこともあって、どこからブラック企業リストにアクセスすればいいのかわからず、迷ってしまう人もいると思うので、リンクを掲載しておきましょう。
上記のページは厚生労働省のサイト内検索結果ですが、定期的にブラック企業が掲載されているPDFを閲覧可能です。
企業名の他にも以下の情報が掲載されています。
- 所在地
- 公表日
- 違反法条
- 事業概要
- その他参考事項
厚生労働省のブラック企業リストには、会社名だけでなく、所在地や違反法条、事業概要などが記載されています。
就職や転職の際にブラック企業リストと求人情報を照らし合わせてみるのもよいでしょう。
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過去に公開されたブラック企業リスト
参考資料として厚生労働省が過去に公開していたブラック企業リストのリンクも以下に掲載しておきます。
過去のブラック企業リスト
ブラック企業リストは定期的にチェック!
厚生労働省のブラック企業リストは年に何回か更新されるため、過去に掲載されていた企業が削除されたり、新たに追加される企業も出てきます。
もしかしたら、ブラック企業だという認識がまったくない企業が新しく追加されたり、求人に応募しようとしている企業が実は過去にブラック企業リストに掲載されていたなんてことも考えられるので、できればブラック企業リストは定期的にチェックしたほうがよいでしょう。
ブラック企業ユニオンが団体交渉を行っている企業のリストを公開
ブラック企業ユニオンとは、労働者の権利を守るために相談を受けたり、会社側と団体交渉するなど、ブラック企業改善を働きかける団体です。
そんなブラック企業ユニオンが、団体交渉を行っている企業名をホームページで公開しています。
上記のリストには問題のある企業名はもちろんのこと、事業概要や団体交渉の要因となっている出来事などが詳細に記載されています。
具体的にブラック企業がどのような問題を抱えているのかがわかるので、参考にしてみるとよいでしょう。
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ブラック企業大賞にノミネートされた企業
ここ数年、ブラック企業大賞が毎年発表されている状況で、ニュースやワイドショーなどでも取り上げられてりしています。
ブラック企業大賞にノミネートされた企業もネット上に公開されているので、ブラック企業リストと一緒に参考にしてみるとよいかも知れませんね?
参考
ブラック企業マップで各地域の会社をチェック!
どこまでデータが正確なのかは正直言ってわかりませんが、ブラック企業マップというツールがあります。
参考
地図上にブラック企業が表示される仕組みになっていて、これが正確なデータだったら、便利なツールだと思います。
ブラック企業マップの使い方は直感的でシンプルです。
画像出典元:ブラック企業マップ
地図を拡大してドクロマークをクリックすると、会社名が表示されます。
会社名をクリックすると、以下の情報が表示される仕組みです。
- 会社名
- 住所
- 公表日
- 違反法条
- 事案概要
- その他参考事項
情報に誤りを見つけたり、他にもリークしたい情報がある場合はコメント欄に記入する仕様になっています。
ブラック企業リストの活用方法
会社を選ぶ際に活用できるブラック企業リストをまとめると以下のとおりです。
参考にできるブラック企業リスト
- 厚生労働省のブラック企業リスト
- ブラック企業ユニオンが団体交渉を行っている企業リスト
- ブラック企業大賞にノミネートされた企業一覧
- ブラック企業マップ
上記のブラック企業リストの主な活用方法は、企業名だけをチェックするのではなく、違反法条、事業概要、事案概要の3つは最低限目を通しましょう。
ブラック企業リストをチェックするだけでも、具体的にどのような企業が危険なのかを察知する目利きにつながりますからね。
ブラック企業の犠牲者にならないためにも、ブラック企業リストのチェックは基本だということです。
もしブラック企業に入社してしまったら?
残念ながら、ブラック企業リストをチェックしていても、入社した会社で配属された部署が部分的にブラック化していたりする場合もあったりするので、完全にブラック企業を避けることは難しいのが現実です。
もしブラック企業に入社してしまった場合は、早い段階で未来のことを考えたほうが良いでしょう。
人それぞれ置かれている立場や状況が違うので一概に正しい答えを提示することはできませんが、ブラック企業の劣悪な労働環境に身を置くことで心身ともに消耗し切って、精神を患ったり、体調を崩してしまうのであれば、退職・転職も視野に入れて動くというのも有効です。
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とはいえ、ブラック企業を辞めるのは、会社側からの圧力もあり、なかなか難しかったりする場合もあります。
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嫌な思いをせずにブラック企業を辞める方法として、退職代行サービスの利用も視野に入れておくと良いでしょう。