職場の人間関係において「お局」の存在に悩まされている若手社員も多いことでしょう。
一度でもお局の機嫌を損ねたら、毎日嫌がらせを受けて精神的に追い詰められてしまう危険もあります。
とくにお局に嫌われるタイプの人は、無条件に嫌がらせをされるかも知れません。
世間一般的には、お局は相手にしないのが一番だと言われることが多いです。
たしかにお局の言うことをいちいち真に受けていたり、真っ向から対峙するのは疲れます。
相手にしないのが一番効果的なのはよくわかります。
しかし、実際に明日の朝、出勤したらすぐにそれを実践できますか?
頭では理解できていても、実際にはそう簡単にいかないのが現実です。
職場のお局に悩むあなたが、周囲の同僚や友人に相談したところ「相手にしないのが一番だよ!」なんてアドバイスを受けたら、簡単に「うん!明日から相手にするのをやめるよ!」と即答して、即実行できるでしょうか?
この記事では世間一般でよく言われる「お局は相手にしないのが一番!」という説について、本当にそれが通用するのかを深堀りしていきます。
もしかしたら「お局は相手にしないのが一番」というのは、単なる一般論であり、綺麗事かも知れませんよね?
お局を相手にしないのが効果的な理由
お局の性格の悪さに悩まされている多くの人たちは、なるべく被害を受けずに平穏な環境で仕事ができるか模索していることでしょう。
いちいちお局の相手をしていると、ストレスが溜まりますし、業務にも支障をきたす可能性もありますからね。
そんな最悪な職場環境をうまく生き抜くには、厄介なお局を黙らせたいところですが、それは容易ではありません。
お局が会社を辞めるように仕向けるという策略も、実行するには時間と労力がかかりますし、確実性に欠けます。
やはり極力、お局は相手にしない…という答えに行き着くわけです。
最初からお局なんて相手にしなければ、きつい一言に耐えてイライラしなくても済みますし、他人の悪口やうわさ話に相槌を打つ必要もありません。
頼まれ事を引き受けて、自分の貴重な時間を削り、妙に気を遣うこともないので快適です。
お局に限らず、職場のうざい人間とは極力距離を置いて、相手にしないのが効果的なのは間違いないでしょう。
それでは、お局を相手にしないのが効果的な理由をいくつか解説していきますね。
無関心がもっとも効果的
お局は職場内で結構な影響力をもっているケースが多いです。
その影響力を恐れて、職場の人たちはお局の理不尽な言動に耐えるわけです。
お局の影響力が及ぶ範囲にいれば、当然被害を受ける可能性も高くなります。
お局の言動に変に同調するフリをしたり、気を遣ったりするのは、少なからず関心があるといっても良いでしょう。
関心はお局の影響力を増幅する手助けにもなってしまうのです。
逆に無関心は、お局の影響力を削ぐことにもつながります。
最初はお局に何を言われても、決して感情を表に出さず、つまらない接し方を貫き通せば良いでしょう。
人間は、嫌われるよりも相手にされないことが一番みじめで悲しいと感じる生き物です。
好きの反対は嫌いではなく、無関心ですからね。
ストレス軽減
お局を相手にしなければ、無駄にエネルギーや時間を消費せずに済みます。
- お局に嫌味を言われても、一切気にせずスルー
- お局に雑用を押し付けられたらキッパリと断る
- お局が取り巻きと陰口や悪口で盛り上がっていても参加しない
- お局が意地悪な態度で接して来ても感情的にならずに仕事に専念
- お局との会話は右から左へ流す
これだけで仕事中に余計なことでイライラしたり、涙をこらえることがなくなるでしょう。
精神が開放されます。
仕事のパフォーマンス向上
お局を相手にしなければ、仕事の邪魔が入ることもなくなります。
感情も安定してくるので、その分自分の仕事のパフォーマンス向上も見込めるでしょう。
もしかしたら以前よりも仕事が楽しくなるかも知れませんね?
お局を無視するわけではない
お局を相手にしないというと「無視すればいいんでしょ?」と安易な考え方をしてしまう人もいらっしゃるようです。
しかし、相手にしないのと無視するのは違います。
無視という行為は、相手に敵意や反抗心といった負の感情を抱かせてしまいます。
敵意や反抗心はどこから来るものでしょうか?
無視の裏側にお局に対する敵意や反抗心があるなら、それは関心をもっていることになります。
無関心とは敵意や反抗心を決して表には出しません。
たとえ心の奥底ではお局に対する怒りや嫌悪感を抱いていても、それを表には出さず、事務的に振る舞います。
お局を相手にしない具体的な行動
お局を相手にしないうえで重要なのは以下の2つです。
お局を相手にしないうえで重要なこと
- 無関心に振る舞う
- 無視するわけではない
では、具体的にどういう行動を取ればいいのでしょうか?
職場内でお局を相手にしない具体的な行動について掘り下げていきましょう。
挨拶はしっかりする
先ほどお局を相手にしないのと無視するのは違うと書きました。
挨拶されたら返すのは当然ですが、社会人としてこちら側から挨拶するのも職場内のマナーです。
お局と顔を合せたら、挨拶は元気にしっかりしましょう。
かといって、不自然に笑顔を振りまく必要はまったくありません。
職場で働く他の人たちと同じように、ただ挨拶を交わしていれば大丈夫です。
会話は必要最低限に留める
お局が嫌味を言ったり、気にしていることを突くような発言をしてきても極力感情を表に出さないように意識して会話は必要最低限に留めましょう。
また、普段は嫌いなお局と話が合ったり、盛り上がりそうな瞬間があったとしても、余計なことは一切言わずに事務的な会話を心がけてください。
とにかく無関心を貫きつつ、差し障りのない会話を意識します。
できれば「はい」「いいえ」「そうですね」くらいのシンプルな受け答えだけで成立する会話が望ましいですね。
反論しない
たとえお局が頭にカチンとくるような一言を放ったとしても、反論するのはやめましょう。
反論して口論になれば、事態はさらに悪い方向へと進みます。
あくまでも無関心を貫いて、お局の言葉は一切右から左へ受け流すことが重要です。
基本的には感じよく振る舞う
「無関心」という言葉は、なんだか冷たい人間を連想させますが、決して冷血、冷酷な立ち振る舞いを奨励しているわけではありません。
たとえお局に対してだけであっても、冷たい態度を取るのは職場の人間関係や社内での自分の評価に影響を及ぼす可能性がありますからね。
基本的には相手が誰であっても、態度に差はつけず、感じよく振る舞ったほうが良いでしょう。
こちらが相手にしなくてもそうはいかない!
これまでお局を相手にしないことがどれだけ効果的かどうかについて書いてきました。
しかし、冒頭でも触れたように「お局は相手にしないのが一番」というのは、あくまで一般論に過ぎません。
文章として読んでいると「なるほど~、その通りだな!」と腑に落ちる瞬間があったりするものですが、そううまくいかない人も多いのではないでしょうか?
こちらが相手にしていなくても、お局のほうから接近してきてスルーできない状況に追い詰められることも時にはあるでしょう。
自分はお局を相手にしないように行動しても、お局の言動をコントロールするのは不可能に近いですからね。
距離を取っても、お局側から距離を縮めてきたり、しつこく追いかけてきたり、遠くの方で自分の悪口や事実無根のうわさ話のネタにされてしまったり…それが実情だったりします。
たとえ自分がお局を相手にしなくても、お局本人は自由に振る舞えるわけです。
残念ながら、お局本人の行動を制限することはできないのが実情です。
職場全体がお局を相手にしないのは難しい
自分とお局の1対1でしたら、相手にしないという方法は効果的といえるでしょう。
しかし、職場では当然、他の人たちも一緒に働いています。
みんなが同時に「お局を相手にしない」という行動を取れていれば、お局の影響力を削ぐことができます。
職場の人たちが一丸となって、お局に対して「無関心」を貫けば、つまらなくなって少しはおとなしくなるかも知れません。
ただし、これは非常に困難です。
問題は自分とお局だけのものではないからです。
お局と距離を置いても、お局の息のかかった人間もまた厄介な存在です。
自分以外の人とお局が、自分に対して何か言ったり、仕掛けてくる状況を単に「お局を相手にしない」だけで回避できるものでしょうか?
また、職場の人たち全員がお局に対して自分と同じ考え方をするとは言い切れません。
いくら「相手にしないのが一番」と頭ではわかっていても、なかには媚を売る人もいるだろうし、反抗的な態度を取ってお局の怒りを買う人もいるでしょう。
職場全体が同時にお局を相手にしないというのは、非常に難しいことです。
「相手にしない」が効果的なのはお局と自分だけの関係性
「お局は相手にしない」というのが効果的ではあるけれど、現実問題はそれは難しい…という結論に至りました。
しかし、試してみる価値はあります。
自分とお局だけの関係性においては、「相手にしない」のはもっとも効果的といっても間違いないでしょう。
ただし職場の人間関係全体で考えると、完全にお局を相手にしないのは非常に難題だということです。
お局問題を考える際に自分との関係性だけでなく、職場の人たち全員との関係性も決して忘れてはいけません。
一般論として「お局は相手にしないのが一番効果的」と言われることが多いですが、それはあくまで自分個人とお局との関係性において成立するということです。
効果を期待せずにお局を相手にしないようにする
状況によっては「お局を相手にしない」という策は実行困難です。
「やってみたけど効果がなかった…」というケースも当然あるでしょう。
しかし、だからといって試してみる価値がないというわけではありません。
決して効果は期待せずに、ストレス軽減、時間の有効活用などを目的に、お局との接し方を変えてみるのも良いでしょう。
効果を期待し過ぎると、うまくいかなかった時の落胆も大きくなりますからね。
もしお局の言動が仕事に支障をきたしたり、事実無根のうわさ話を職場内に拡散されたりして、精神的苦痛を受けているのであれば、人事部への相談やカウンセリングを受けたほうが良いでしょう。
そこまで追い詰められてしまうと、もやは「お局は相手にしない」ではどうにもなりません。
心が壊れてしまう前に、外部への助けを求めることをおススメします。
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