職場いじめというのは、配属された部署の狭い人間関係の中で起こる場合がほとんどだったりします。
同じ部署内にいじめの加害者がいると、毎日が憂鬱になります。
「許されることなら、この人とは一切関わりを持ちたくない…」
「できることなら、毎日顔を合わせたくない!」
職場でいじめられていて上記のような気持ちになったことがある人も多いのではないでしょうか?
部署内でのいじめでしたら、異動を申し出ることで地獄のような毎日から脱出できる可能性も十分にあります。
しかし、部署異動を申し出るには、正しい手順といくつかの注意点があります。
慎重に行動しないと異動が認められず、さらにいじめがエスカレートする危険もあるので気をつけてください。
この記事をお読みいただくことで、いじめを理由に部署の異動を申し出る際の手順や注意点について何かヒントが得られることを願っています。
職場でいじめられるタイプの人ほど参考にしてほしい記事に仕上がりました。
なぜ部署を異動したいのか?いじめや嫌がらせの実態を明確に報告!
職場でのいじめがつらくて部署の異動を申し出る場合、理由を明確に伝える必要があります。
感情に訴えて「これ以上、いじめや嫌がらせに耐えられません。異動させてください。」といっても、部署内でいじめや嫌がらせを受けている事実は具体的に伝わりません。
誰にどのようないじめや嫌がらせを受けていて、業務にはどの程度支障をきたしているのか?
最低でも上記の点については、きちんと説明できるように準備しておいたほうが良いでしょう。
また、配属された部署内であきらかにいじめを受けているという事実を立証するには、証拠があると有利です。
いじめの証拠については、以下のようなものがあれば十分です。
職場いじめの証拠となるもの
- いじめ加害者との会話を録音したもの
- いじめ加害者の問題行為を録画した動画
- いじめ加害者によるメールやLINEでの問題発言のスクリーンショット
- いじめや嫌がらせについて事細かに記載した日誌(メモ)
- いじめによるストレスが原因で体調を崩した場合は診断書
音声や動画があれば証拠としては強いですが、メールやLINEでの加害者とのやり取りだけでもいじめの実態がわかれば十分です。
できればスクリーンショットや日誌(メモ)は、プリントアウトしてまとめておくといいかも知れません。
職場いじめの証拠集めについては、以下の関連記事でも触れているので参考にしてみてください。
関連記事
上記の記事は部署異動ではなく、弁護士事務所に相談していじめの加害者を訴えるケースについて書いていますが、証拠集めの要領はほとんど同じです。
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誰に異動を申し出ればいいのか?職場でのいじめが理由の場合は慎重に!
部署の異動を申し出る相手は、いじめの状況によって違うので気をつけてください。
直属の上司がいじめの加害者でない場合は、そのまま相談しても構いませんが、その人が本当に信頼できるかどうかをしっかりと見極める必要があります。
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直属の上司があてにならないようであれば、上司の上司にあたる人に相談しましょう。
また、相談を持ち掛ける際には職場いじめについてではなくて、異動する意思がすでに固まっているといったアプローチをしたほうが効果的かも知れません。
ポイントとしては、職場いじめがつらくて耐えられないという感情よりも、異動することでいじめから解放されて就労環境の改善につながれば、自分にとっても会社にとってもプラスになるという話の持っていき方をすると良いでしょう。
苦しみから逃げたいというのを全面に打ち出すよりも、実質上、業務を妨げているいじめから解放されることで就労環境が改善されるといったアプローチのほうが仕事に対して前向きな印象を与えますからね。
それでもダメだったら、人事や社内で異動権をもっている人間に相談してみるのも良いでしょう。
他にも会社内に設置された従業員用の相談窓口に状況を説明したら、部署異動を提案される場合もあるようです。
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部署異動を申し出る際に注意すること
職場でのいじめや嫌がらせを理由に部署異動を申し出る際の手順や相談する相手について触れましたが、いくつか注意することがあります。
- 感情的にならず、職場いじめの事実を落ち着いて明確に報告する
- 多少の時間がかかっても十分な証拠を集める
- 上司に異動の相談を切り出す場合は信頼できる相手かどうかをきちんと見極める
- 異動が決定するまでは周囲の人たちには話さない
- 異動が却下された時のことも想定しておく
職場いじめを理由に部署異動を申し出る際には、上記の項目にご注意ください。
とくに相談する相手は重要です。
また、誰かに悩みを打ち明けたい気持ちも理解できますが、異動が決定するまでは黙っていたほうが良いでしょう。
情報がいじめの加害者に漏れてしまう危険がありますからね。
相談するなら、仕事とは無関係の親しい友人などに留めておいてください。
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部署異動の申し出が却下されてしまったらどうする?
残念ながら、部署異動を申し出たからといって必ず希望通りにいくとは限りません。
申し出が却下されてしまう可能性も十分に考えられるということです。
先ほど異動が決定するまで誰にも話さないように注意したほうが良いと書きましたが、もし事前に情報が漏れていて、いじめの加害者の耳に入っていたら、いじめや嫌がらせがさらにエスカレートする危険もないとは言えません。
決定事項以外は人に話さないほうが安全です。
部署異動の申し出が却下されてしまった場合は、現在の部署で働き続けることになりますが、いじめの相談をすることで、上司や会社側が対応してくれることもあります。
もし以前と変わらず、職場いじめが続くようでしたら、社外の相談窓口を訪ねてみてはいかがでしょうか?
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