職場いじめに苦しんでいる人であれば、一度や二度はこんなことを考えたことがあるのではないでしょうか?
「上司に相談するべきだろうか・・・」
「上司に相談しても大丈夫?」
職場で嫌がらせやいじめを受けたら部署内の責任者や直属の上司、または上司の上司にあたる人物に相談するのが妥当だと考える人も多いと思います。
職場でのいじめという事実があっても、事態に気づかない上司もいるのできちんと報告するべきだという考えはわりと一般的ですからね。
部下にとって上司という存在は頼りになるものです。
しかし、上司に相談したからといって必ずしもそれが状況改善につながるわけではないという事実は、頭に入れておいたほうが良いでしょう。
場合によっては、職場でのいじめを上司に相談したことが逆効果になる危険もありますからね…
もし職場いじめを上司に相談しようと思っているのであれば、もう少し慎重にならないといけません。
相談するなら信頼できる上司
職場でのいじめ被害について上司に相談するということは、いじめの加害者は相談相手である上司よりも立場は低い場合がほとんどだと思います。
加害者よりも目上の人の力を利用して、いじめをなくそうと働きかけてもらうのが目的だとすると、上司に相談というのは最適な手段ですからね。
たとえば、同じ部署内の同僚から執拗な嫌がらせを受けているとしたら相談相手は直属の上司、配属部署の上司から不当な扱いを受けているのであれば、人事や上司の上司にあたる人間に相談するのが妥当といった感じです。
職場でのいじめについては、基本的に加害者よりも立場が上の人に相談するのが一般的だったりします。
しかし、会社内の立場だけで職場いじめの相談相手を判断するのは危険です。
立場が上だからといって、職場でのいじめに適切な対処ができるとは限りませんからね。
もちろん会社内での立場もある程度は大事ですが、本当に重要なのはその人が信頼できるかどうかです。
職場でのいじめについて相談する場合、信頼できる上司というのは最低でも以下のような条件を兼ね備えている人物だと考えて良いでしょう。
信頼できる上司
- 部下を大切にしているのが言動から伝わってくる
- 相手によって態度を変えない
- 親身になって話を聞いてくれる
- 自分の意見を決して押し付けない
- 秘密は絶対に守る
- 立場はどうであれ同じ目線で話ができる
- 人望が厚い
- しっかりとしたリーダーシップを兼ね備えている
- 言動が一致している
- 冷静な判断ができる
- 問題解決能力が高い
上記の条件を満たしている人ほど相談相手としては最適だったりします。
社内で発言力のある人でも人望が薄かったり、口が軽い上司もいるので、ひとつの判断基準として参考にしてみてください。
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職場でのいじめを見て見ぬふりする上司に相談しても放置されるだけ?
当然ですが、職場でのいじめ被害というのは当事者にとっては深刻な問題ですよね?
上司とはいえ、中には深刻な相談ができないような人も残念ながら一定数いたりします。
- あきらかに職場でいじめが起きていることに気づいているのに見て見ぬふりする事なかれ主義の上司
- 部下の相談を受けて心配している素振りを見せながら放置する偽善者上司
- 何でも相談してほしいと言いながらまったく頼りにならない情けない上司
- そもそも部下に関心がなく、職場いじめが起こっていても気づかない鈍感な上司
- 自分の部下に限っていじめなどないと一方的に主張し、事実関係の確認すらしない傲慢かつ怠慢な上司
上記のような上司に職場でのいじめについて相談したところで、状況の改善は見込めません。
相談するべきではない上司に職場いじめという深刻な悩みを打ち明けても、話だけは聞いてくれるかも知れませんが、一向に対応してくれず、放置されるケースがほとんどではないでしょうか?
やはり、職場いじめのような深刻な問題というのは、相談相手の立場だけでなく、その人がどこまで信頼できるかにかかっているといっても良いでしょう。
たとえ性格が穏やかでやさしい人であっても、いざという時にまったく頼りにならない上司に相談してしまうと問題の解決には至らないということです。
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上司にいじめられていることを報告したら報復された?
職場でのいじめについて上司に相談したら、どういうわけか報復されたという話を聞いたことがあります。
その後、職場いじめはさらにエスカレートしていったそうなんですが、なぜこのような事態になってしまったのでしょうか?
以下のような原因が考えられます。
上司に職場いじめの相談をしたら報復された原因
- 上司が職場いじめの相談を受けたことを誰かに話して、それが回りまわって加害者の耳に入った
- 上司に相談したことを知った人間が、いじめ加害者にその事実を教えた
- いじめ加害者と相談相手の上司が親密な関係
- いじめの事実を知った上司が加害者側に応戦?(上司もグル)
いずれにしても、相談相手を間違えたことによって職場いじめは解決に至るどころか、報復されてさらにエスカレートしてしまったという残念な事例です。
信頼できない上司に相談してしまうと、ただでさえ苦しい職場でのいじめが、さらにエスカレートする危険があるので注意が必要です。
とくに職場でいじめられるタイプの人は、上司に相談したことで弱みにつけ込まれる場合もあるので気をつけてくださいね。
もし周囲に相談できるような上司がいないようでしたら、会社の相談窓口に相談したほうが良いでしょう。
また会社によっては企業内カウンセラーが常駐している場合もあるので、そちらを利用してみるのもひとつの手段ですね?
表向きは信頼できそうだと思っても、実は裏で何をやっているかわからないような上司もいたりするものです。
上司に限らず、職場いじめという深刻な悩みを打ち明ける相手はきちんと見極める必要があります。
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陰湿な大人のいじめは上司の手に負えない場合もある
大人社会で起こるいじめは陰湿で、なおかつその手口は巧妙だったりします。
最近ではインターネット上でも職場でのいじめ対策について書かれた情報が溢れているため、いじめ加害者側もできるだけ証拠が残らないように工作することが多々あるようです。
また、ICレコーダーなどに会話を録音されることを警戒して直接的な暴言や誹謗中傷は極力避け、些細なミスを柔らかい口調で執拗に責めたり、嫌味をネチネチと言ってきたり、見えないところで足を引っ張るといった陰湿かつ巧妙な手段を使う人もいます。
証拠が残りにくい陰湿ないじめというのは、相談相手である上司にとっても厄介です。
上司もやるべき仕事があるため、部下の相談に時間や労力を費やしている余裕がなかったりしますし、手に負えない部分も当然あるでしょう。
とくにいじめが巧妙化してくると対応が難しくなってくるので、いくら上司が加害者に注意を促したところで解決には至らないケースも出てきます。
いじめの内容によっては、上司ではなく公的機関に相談したほうがいいかも知れませんね?
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また、職場で孤立していていじめの加害者が複数いる場合、事態はもっと複雑で解決が困難です。
上司や公的機関に相談しても、実際に職場でのいじめが解決するとは限りませんし、事態が複雑であるほど時間と労力を費やすことになります。
もしそこまで劣悪な状況に陥ってしまったら、最終手段として会社を辞めることも視野に入れておいたほうがいいかも知れません。
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もちろん、いじめられている被害者にとって会社を辞めるというのは、都合の悪いことから逃げるという後ろめたさや敗北感もあると思いますが、このまま苦しみに耐え続けるよりも再スタートしたほうが将来的にも良かったりしますからね。
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いじめられるくらいなので、自分からなかなか会社を辞めるとは言い難い人も多いでしょう。
しかし、退職代行サービスを利用すればその日のうちにかんたんに会社を辞めることができます。
退職することをいちいち会社に連絡する必要もありませんし、出勤せずに退職代行サービスの担当者の指示にしたがっていれば問題ありません。
このまま解決するかどうかわからない先の見えない状況に耐え続けるよりも、思い切って再スタートしたほうが将来性や可能性を潰さずに済む場合もありますからね。